お正月後の不調

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
今年も感染症予防対策に努め、皆様に安心安全な治療を受けていただけるようにして参ります。

年末年始、いかがお過ごしでしたか?
都内は毎日1000人前後のコロナ感染者が出ており、気が抜けない日々が続いていますね。

いつもとは違うお正月で、心も体もお疲れの方いらっしゃるのではないでしょうか?

特に食べ過ぎ、飲み過ぎで胃腸の調子が悪くなる方がこの時期たくさんいらっしゃいます。東洋医学では、胃腸の調子が悪く、下痢になりやすい病態を『脾胃湿熱』といいます。

症状としては、

  • 口が苦い
  • 胃がムカムカする
  • 頭が重い
  • 口中がネバネバする
  • 尿が濃い
  • 足の浮腫み
  • 吐き気
  • 臭いの強い下痢

などです。

食べ過ぎやアルコール類の取り過ぎで、体内に「水」と「熱」が溜まりすぎて、気や血のめぐりを阻害し、上記のような不調を引き起こします。「水」は体を冷やし潤します。「熱」は体を温め体を動かすエネルギーになります。

その2つが増えて混ざるとドロドロとしたヘドロの様なものに変化するのです。胃や腸にそういうものが溜まっていると想像してみて下さい。

このヘドロがあると、体はなかなかスッキリしません。まずは、熱を冷ます為に、脂っこいものや甘いもの、アルコールの摂り過ぎを控えましょう。そして、余分な水を抜く為に、利尿作用のある食べ物や飲み物を摂って下さい。今の時期ですと、白菜やごぼう、大根、豆腐など、冬野菜を調理して召し上がって下さいね。

胃腸の調子が悪いと、なかなか寝付けなかったり、お腹が痛くて起きてしまったり、寝ても疲れが取れなかったりと、眠りにも悪影響となります。それが続くと不眠症にもつながりかねません。早めの養生が必要ですね。

鍼灸では、体のどの部分に不要なものがあるのかを診察して、熱を除き、湿をさばく治療方法があります。

つらい症状がございましたら、ご相談下さい。皆さまの体が少しでも楽になりますように。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。